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ヘルペス
ヘルペスとは?
ヘルペスとは、単純ヘルペスウイルス1型または2型に感染することで起こる性病・性感染症(STD)です。
正式な病名は“性器ヘルペス”と言います。
単純ヘルペスウイルスには初感染後に免疫ができても、体力の低下などのタイミングで症状の再発を繰り返すという特徴があり、また症状が出ていない時でも、性器の皮膚・粘膜にウイルスが現れてパートナーにうつしてしまうことがあります。
ヘルペスの症状は?
ヘルペスは男性よりも女性に多い性病・性感染症とされています。
男性の場合、性器にヒリヒリ感、むずがゆさなどが起こり、2~10日くらいするとかゆみをともなう水ぶくれや赤いブツブツができます。
女性の場合、性器のかゆみのほか、強い排尿時痛、発熱、倦怠感、そして性器やおしり、太ももなどに水ぶくれや潰瘍ができます。
検査・治療方法は?
ヘルペスの潜伏期間は2~10日程度ですので、このタイミングで検査を受けることができます。
痛みをともなうできものや、陰部の違和感などがあれば受診してください。患部をみて診断します。必要に応じて型を調べる検査などを行うこともあります。
治療方法はお薬の内服ですが、軽症の場合は軟膏を塗布します。
重症の場合には点滴を行うケースもあります。
尖圭コンジローマ
尖圭コンジローマとは?
尖圭コンジローマとは、HPV(ヒトパピローマウイルス)に感染することで起こる性病・性感染症(STD)です。
男性、女性ともにかかる病気で、ピンク色・茶色のニワトリのトサカ状(カリフラワー状)、または乳頭状のイボができます。
進行するとイボはどんどん多くなり、女性の場合は妊娠時に母子感染する場合があるので注意が必要です。
尖圭コンジローマの症状は?
男女ともに似たような症状が現れ、ピンク色・茶色のニワトリのトサカ状(カリフラワー状)、または乳頭状のイボができます。
男性の場合、陰茎、亀頭、包皮の内側など、女性の場合、大小陰唇、腟前庭、腟など性器の様々な部位に症状が現れます。
検査・治療方法は?
尖圭コンジローマの潜伏期間は3週間から8ヶ月程度で、症状が現れていないと検査・治療できない場合があります。
感染の機会の確認と、イボの見え方で診断できます。
尖圭コンジローマと思っても、真珠様丘疹や包皮腺などといった正常なもののこともありますので、心配なできものがあれば一度受診してください。
尖圭コンジローマの治療方法として、軟膏の塗布や液体窒素による凍結療法などがありますが、当院ではインティマレーザーによるイボの切除も行っております。
インティマレーザーは低侵襲のレーザー治療器ですので、患部への負担を最小限に抑えて治療することが可能です。
(※インティマレーザーについて詳しくはこちら)
毛じらみ
毛じらみとは?
毛じらみとは、ケジラミが陰毛に寄生することで起こる性病・性感染症(STD)です。
ほとんどの感染経路はケジラミが寄生している人とのセックスで、稀にタオルの共用や寝具を介してケジラミが寄生することもあります。
毛じらみの症状は?
ケジラミが血を吸う時に強いかゆみが起こります。
ケジラミは同じ部位を何度も吸血する特徴がありますので、かゆみがどんどん増していくことになります。
そうしてケジラミに噛まれ続けることで、皮膚に痕が残ってしまう場合があります。
検査・治療方法は?
毛じらみには潜伏期間はありませんので、いつでも検査は受けられます。
採取した陰毛を拡大鏡で確認して、ケジラミの成虫や卵がいるかチェックします。
毛じらみは感染部分の毛を全部剃ることで治療します。
シャンプーを使って治療することも可能ですが、シャンプーの効果があるのは成虫だけで、卵には効果がありません。
カンジダ
カンジダとは?
カンジダとは、カンジダ属の真菌(カビの一種)に感染することで起こる性病・性感染症(STD)です。
女性に多くみられる性病・性感染症で、免疫力が低下している時に発症しやすいとされています。
カンジダの主な感染経路はセックスですが、元々体内に存在している菌なので、免疫力の低下がきっかけで発症することもあります。
カンジダの症状は?
女性の場合、ヨーグルト状のおりものが出る、性器のかゆみや痛みなどの症状が現れます。
そのほか、性交時痛、排尿障害などの症状が出ることもあります。
男性の場合、亀頭のかゆみや腫れ、水ぶくれのほか、尿道炎を引き起こすこともあります。
検査・治療方法は?
培養検査や診察によって感染が確認された場合、軟膏や膣剤などを使って治療します。
トリコモナス
トリコモナスとは?
トリコモナスとは、トリコモナス原虫に感染することで起こる性感染症(STD)です。
膣や尿道などで症状が現れ、セックスによる感染以外にも、タオルやお風呂を介して感染するケースもあります。
女性の場合、感染に気づかず放置していると不妊の原因となることがあるので注意が必要です。
トリコモナスの症状は?
トリコモナスに感染しても無症状のことも多いのですが、女性の場合、膣から泡立ったにおいのするおりものが出たり、かゆみが起こったりします。
男性の場合、あまり症状が現れないことが多いのですが、軽度の排尿時痛などが起こることがあります。
検査・治療方法は?
トリコモナスの潜伏期間は1~3週間程度ですが、感染の機会があった直後から検査は受けられます。
膣分泌液や尿を採取して、顕微鏡で培養検査を行います。
治療内容は男女ともにお薬の内服ですが、ピンポン感染を起こすケースが多いため、パートナーの方と一緒に検査・治療を受けられることをおすすめします。
非クラミジア性非淋菌性尿道炎
非クラミジア性非淋菌性尿道炎とは?
非クラミジア性非淋菌性尿道炎とは、クラミジアと淋菌以外の原因で起こる尿道炎のことです。
マイコプラズマ、ウレアプラズマ、アデノウイルスなどが原因であることが多く、病原菌を特定すれば効果的に治療することが可能です。
非クラミジア性非淋菌性尿道炎の症状は?
尿道から白っぽい膿が出たり、軽度の排尿痛、尿道のかゆみ・不快感などの症状が現れたりしますが、症状の程度が軽い場合が多く、自覚症状がないことも少なくありません。
検査・治療方法は?
クラミジアや淋菌が検出されないにもかかわらず、尿道炎がある場合に検査を実施します。
尿や分泌物を採取して検査を行い、尿道炎を引き起こしている病原菌を特定します。
特定できた病原菌に応じて、適切なお薬を内服して治療します。
通常、2週間程度で症状が治まります。
A型肝炎
A型肝炎とは?
肝炎の一種で、A型肝炎ウイルス(HAV)に感染して発症します。
HAVは糞便中に含まれるウイルスで、肛門を舐める、肛門に触れた手で口に触れる、汚染された飲食物を摂取したりなどの接触により感染します。同性のパートナーとの性的接触で感染することが多いです。
A型肝炎の症状は?
症状としては発熱、疲労感、食欲低下、嘔吐などから、目や肌が黄色くなったり、肝臓が大きくなったり、濃色尿、灰白色便などがあります。
高齢になるにつれ、症状が重症化する傾向があります。
検査・治療方法は?
抗体検査にて感染の有無を判断します。
ほとんどの例では自然と治りますが、稀に重症化します。
赤痢アメーバ症
赤痢アメーバ症とは?
性感染症の一種で、赤痢アメーバという原虫に感染して発症します。
肛門を舐める、肛門に触れた手で口に触れる、汚染された飲食物を摂取したりなどの接触により感染します。同性のパートナーとの性的接触で感染することが多いです。
赤痢アメーバの症状は?
赤痢アメーバ症に感染しても症状が発症するのは5〜10%と言われておりますが、発症すると大腸の粘膜が炎症をおこし、悪化すると腸に穴があいてしまします。
それに伴い、発熱やいちごゼリー状の血便、腹痛を繰り返します。
また、肺や皮膚、肝臓、脳など他の臓器にも影響を及ぼします。
検査・治療方法は?
赤痢アメーバ症の検査はPCR法で行っております。
検査の結果、感染が確認されたら薬を服用していただき治療をしていきます。