- HOME>
- HIV
HIVとは?
HIVとはヒト免疫不全ウイルスのこと
一般的にHIVとエイズは混同されがちですが、正式には違います。
HIVとはヒト免疫不全ウイルスのことで、これに感染すると免疫力が低下し、数年から10年ほどかけて様々な病気にかかるのですが、その病気がエイズ指標疾患であった場合、エイズと診断されるわけなのです。
セックス以外の日常的な接触での感染はありません
エイズはヒト免疫不全ウイルス(HIV)が存在する血液、精液、膣分泌液などが感染源で、これらが相手の粘膜部分(口、ペニス、尿道、膣など)に接触することで感染する可能性が出てきます。
唾液や尿、便、汗、涙などの体液に接触しても感染する可能性はなく、セックス以外での日常的な接触、例えば空気感染や食物から感染することはありません。
HIVの症状は?
主な症状
- 発熱
- 頭痛
- 筋肉痛
- 体のだるさ
- しつこい下痢
- ひどい寝汗
- 急な体重減少
など
感染初期
発熱、喉の痛み、筋肉痛、だるさなど、インフルエンザに似た症状が現れることがあります。
通常、これらの症状は数週間程度でなくなり、無症候期へと移行します。
無症候期
無症状の時期が5~10年程度続きます(期間には個人差があります)。
ただし、症状がなくても体内でHIVが増加していて、免疫力は少しずつ低下していきます。
エイズ発症期
免疫力が低下することで、下痢を繰り返す、過剰な寝汗、急な体重減少などの症状が現れます。
免疫力が低下しているので、普通であれば問題とならない細菌やウイルスなどによって、日和見(ひよりみ)感染症 や悪性腫瘍、神経障害などの様々な病気を引き起こします。
HIVの検査は?
検査のタイミング
HIVに感染して体内に抗体ができ検出されるようになるまで日数がかかりますので、国のガイドラインではHIVの検査(HIV抗体スクリーニング検査)は3ヶ月以上経過してから検査を受けるように示されています。
検査方法
HIVの感染を確認するために、血液を採取してHIV抗体スクリーニング検査を行ないます。
細菌やウイルスに感染すると体内で抗体が作られますので、採取した血液からHIVの抗体の有無を調べて感染を確認します。
HIVの治療は?
現在は治療方法が進歩しています
かつてエイズは死に繋がる病と考えられていましたが、現在では治療方法が進歩していて、HIVに感染してもエイズの発症を抑えることが可能になっています。
体内からHIVを完全に消失させることはできませんが、早期発見・早期治療により良好な経過をたどれば、健康な方と変わらない生活を送ることが可能です。